「ワイヤーブラが体に悪いって聞いたけど本当?」
「ワイヤーブラを使っていると痛みや圧迫感を感じる…」
ワイヤー入りのブラを日常的に使っている人が多い中、このような噂や悩みがあると不安に感じるかと思います。大切なバストに負担をかけたくないですよね。
そこでこの記事では、「ワイヤーブラが体に悪い」と言われる理由や、痛みや圧迫感を感じるときの対処法を解説していきます。ワイヤーブラが合わない方は、ぜひ参考にしてください。
「ワイヤーブラが体に悪い」と言われる理由とは?
多くの人が日常的に使っているはずのワイヤーブラが体に悪いと言われているのはなぜでしょうか?
考えられる理由は、以下の2点です。
- ワイヤーブラの着用で痛みや圧迫感を感じるから
- 「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という噂があるから
ワイヤーブラの着用で痛みや圧迫感を感じるから
リラックスできるノンワイヤーブラと比べると、硬いワイヤー入りのブラは痛みや圧迫感を感じやすいです。
本来は胸を守るためのブラジャーなのに、負担が生まれるから「ワイヤーブラ=体に悪い」というイメージがついたのかもしれません。
ただ、ワイヤーが当たって痛かったり、締め付けるような圧迫感があったりする場合は、ブラジャーが胸に合っていないことが原因だと考えられます。
つまり、ワイヤーブラそのものが体に悪いというわけではなく、使っているブラジャーに問題があるということです。
痛みや圧迫感を感じる方は、以下の原因の中で当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- カップのサイズやワイヤーの幅が合っていない
- アンダーサイズが小さい
- ワイヤーが曲がっている
- ブラジャーの素材が肌に合っていない
- ブラジャーを正しくつけられていない
「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という噂があるから
ワイヤーブラが体に悪いと思われる理由の一つとして、アメリカの一部メディアでは「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という説が囁かれていたようです。ワイヤーによってリンパの流れが悪くなり、老廃物や毒素が溜まる可能性があると言われていたからです。本当だとしたら、ワイヤーブラが体に悪いと言われるのも納得ですよね。
ただ実際には、ワイヤーブラの着用と乳がんの発症リスクは関係がないという研究結果があります。
米国癌学会は、2014年に「閉経後女性におけるブラジャーの着用は乳がんリスクに関連しない」という内容の論文を発表しています。
浸潤性乳管がん・浸潤性小葉がん(ILC)の方と、がんではない方のブラジャー着用習慣を比較した結果、「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という因果関係はなかったのです。
「ワイヤーブラ=乳がんリスクが高まるから体に悪い」という噂は科学的根拠がありませんので、ご安心ください。
参考サイト
・Bra wearing not associated with breast cancer risk: a population-based case-control study – PubMed
「ワイヤーブラが体に悪い」は間違い!大切なのは自分に合ったブラ選び
お伝えしたように、「ワイヤーブラが体に悪い」というのは間違いだと言えます。
ワイヤーブラが体に悪いと感じる原因は、自分に合わないブラを使っているからであり、ワイヤーブラそのものが悪いわけではありません。バストをしっかり支え、シルエットを美しく整えてくれるという大きなメリットのあるアイテムです。
注意したいのは、自分に合わないブラジャーを着け続けていると体に負担がかかってしまうという点です。
サイズが合っていないブラを着け続けていると、ワイヤーが肌に食い込んで痛みや不快感を感じたり、血行やリンパの流れを妨げたりすることがあります。さらに、バストを正しく支えられないことで垂れや左右差につながる可能性もあります。
特に、「何年もフィッティングしないまま同じサイズを使っている」「くたびれたブラジャーしかない」という方は要注意。最適なサイズは年齢や生活習慣とともに変化するため、定期的にサイズを測り直して自分に合ったブラを選び直すことが重要です。
正しくフィットするワイヤーブラを選べば快適に過ごせますし、美しいバストラインを保てるようサポートしてくれる強い味方になります。
「ワイヤーが入っている=体に悪い」と決めつけるのではなく、自分の体にぴったり合う一着を選びましょう。
ワイヤーブラで痛みや圧迫感を感じるときの対処法
ワイヤーブラの着用で痛みや圧迫感を感じる場合、以下の対処法を参考にしてみてください。
- 寿命になったブラジャーを新しいものに買い替える
- ブラジャーのストラップを調整する
- ブラジャーのワイヤーが正しい位置になるように着用する
- 自分のバストを測り直す
- ノンワイヤーブラに切り替える
寿命になったブラジャーを新しいものに買い替える
ブラジャーには寿命があります。最初は使い心地が良かったとしても、洗濯や着用を繰り返すことで生地の伸びやワイヤーの変形が起こりやすくなります。
それでも寿命を迎えたブラジャーを使い続けると、痛みや不快感、垂れの原因になる可能性があります。
一般的に、ブラジャーの寿命は着用回数で言うと100回程度だと言われています。ブラの状態を定期的にチェックして、常に快適な着け心地を保ちましょう。
以下のようなサインが見られる場合は、ブラジャーの買い替えを検討してみてください。
- 全体的にくたびれているような印象がある
- ワイヤーが変形している
- アンダーが緩くなっている
- ストラップが伸びていてゆるい、調整してもずれる
- カップがシワになっている、形が崩れている
- 生地がヨレヨレ、伸びている
ブラジャーのストラップを調整する
ストラップが緩すぎたりキツすぎたりすると、バストの位置が安定しません。ワイヤーがズレやすくなるため、痛みや圧迫感の大きな原因になります。
ストラップを調整する際は、肩とストラップの間に指1本が無理なく入る程度のゆとりが生まれるよう意識するのがおすすめです。体形が変化したりストラップが伸びたりする影響もあるので、調整はこまめに行いましょう。
以下の記事では、ブラ紐が落ちる原因や対処法、正しい調節方法についてお伝えしています。併せてチェックしてみてください。

ブラジャーのワイヤーが正しい位置になるように着用する
ワイヤーブラを着けたときに痛みや不快感がある場合、ワイヤーの位置が適切でない可能性があります。
ブラジャーのワイヤーは本来、バストの下部に沿ってフィットして支える役割があります。しかし、着用時に位置がずれていると肋骨や脇に直接当たってしまい、痛み・不快感につながることがあります。
正しい位置でブラを着用するためには、ブラを身につけたあとに軽く前かがみになって胸をカップにきちんと収め、脇や背中からお肉をやさしく寄せて整えることが大切です。
その上でワイヤーがバストの輪郭に沿っているか、自分の肋骨に食い込んでいないかを鏡で確認してみましょう。
それでもワイヤーが当たって痛いと感じる部分があるなら、ブラジャー自体が胸に合っていないのかもしれません。ブラジャーの買い替えを検討しましょう。
自分のバストを測り直す
バストのサイズは、体重やホルモンバランスの変化、加齢によって定期的に変わるものです。
「数年前に測ったサイズのままにしている」「なんとなくでサイズを選んでいる」といった方は、一度サイズを測り直してみましょう。
正しいサイズを知ることで、バスト全体をしっかり支えてくれる最適なブラジャーを選べるようになります。
自分で測ることもできますが、多くの下着専門店で無料フィッティングを行っています。お気に入りの商品を見つけるついでに、フィッティングサービスを受けてみましょう。
ノンワイヤーブラに切り替える
「どうしてもワイヤーブラが合わない」「ワイヤーの感覚が気になってしまう」という方は、ノンワイヤーブラへの切り替えも選択肢の一つです。
ノンワイヤーブラはその名の通り、バストの下を支えるワイヤー自体が入っていないので、ワイヤーの感覚や歪みなどの問題を気にする必要がありません。締め付けが少ないというメリットがあり、「リラックスしたいときはノンワイヤーブラが良い」と感じている方も多いのではないでしょうか?
「しっかり支えたいからワイヤーブラでないと不安」と思っている方も多いですが、最近のノンワイヤーブラは技術が進化しており、しっかりとしたホールド力を持つ商品も数多く登場しています。
「ノンワイヤーブラ=楽だけど頼りない」という印象は、すでに古いものだと言えるでしょう。
リラックスできるノンワイヤーブラは自宅で過ごす際にはもちろん、体調が優れない日や生理前後など、バストが敏感になるタイミングにもおすすめです。
【まとめ】ワイヤーブラが体に悪いとは限らない!痛みや圧迫感を感じない快適なブラジャーを使おう
「ワイヤーブラが体に悪い」と言われる理由や、痛みや圧迫感を感じるときの対処法をお伝えしました。
ワイヤーブラの着用で痛みや圧迫感を感じる場合、カップのサイズやアンダーサイズが合っていなかったり、ワイヤーが曲がっていたりする可能性があります。
これはワイヤーブラそのものが体に悪いのではなく、使っているブラジャーに問題があると言えます。痛みや圧迫感があって体に悪いと感じたら、ご紹介した対処法を試してみてください。
また、「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という噂も米国癌学会の論文によって否定されています。ワイヤーブラが体に悪いわけというではないので、安心してお気に入りのブラジャーを着用しましょう!
よくある質問
- 「ワイヤーブラが体に悪い」と言われる理由は?
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ワイヤーブラが体に悪いと言われている理由として考えられるのは、ノンワイヤーブラに比べて痛みや圧迫感を感じやすいからです。ただし、ブラジャーが胸に合っていないことが原因であり、ワイヤーブラそのものが体に悪いわけではありません。
また、「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という噂もありますが、米国癌学会の論文によって否定されています。
詳しくは、「ワイヤーブラが体に悪い」と言われる理由とは?をご参照ください。 - 「ワイヤーブラの着用は乳がんリスクが高まるから体に悪い」って本当?
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「ワイヤーブラの着用は乳がんリスクが高まる」という説に科学的根拠はありません。
米国癌学会では、2014年に「閉経後女性におけるブラジャーの着用は乳がんリスクに関連しない」という内容の論文を発表しています。詳しくは、「ワイヤーブラは乳がんリスクが高まる」という噂があるからをご参照ください。